記事は「空をかついで~shon'jir~」へと引き継ぎ、鋼語りはまだまだ続きます。
鋼の錬金術師 26巻 [コミックス感想]
この巻で最終巻だと思ってた人は結構いたみたいですね。通常ならばね・・・。
この辺から一回分のページ数が半端なく延びていますから通常4~5回分で一巻ですけど3回分収録です。そして多分最終巻は2回分。だって最終回があの厚みですから(笑)
怒涛の展開というか、びっくりというか・・・。
いや、なんかもうガンガンで衝撃受けてさらに鋼FAでがっつりかまされたので当時の衝撃と興奮はさすがに今は無いです・・・。だからちょっと冷静になって感想を書く事が出来れないいなあと思っています。
そういう意味で、アニメ見てないコミックス派の人たちの衝撃が・・・若干羨ましくもあります(笑)
ここはやっぱり、マリモのイケメン化とブラッドレイの最期、そしてプライドの消滅がポイントなんだと思います。
神を手に入れた・・・神って何なんでしょうね?この世界の宗教観はよく解らないです。この惑星の扉と言っているから地球そのものを指すのかな?とも思います。次巻でもうちょっと突っ込んだ話は出来るかもしれませんが、最終回の感想でもちょこっと書いちゃってますのでネタばれ可であればそちらでも。
まあ、とにかく凄い力を手に入れたお父様が選んだ姿がホーエンハイムの若いころそっくりだという(最初からそうだったのですけど) ところが引っかかる訳です。彼の血から作り出されたものであるから遺伝子的情報がそこに入っているだろうとか思ってもいいのですが、ここに「お父様」の「ホーエンハイム」に対する並々ならぬ思いというものを深読みするのも面白いと思います。
この二人の関係って面白いと思うのです。
求めていたものは「束縛からの解放」 でもホーエンハイムの方が無知で無教養だったから最初は消極的だった。
知識と世界を広げて自由に近づいてゆくホーエンハイムとフラスコの中の小人の道が違っていったのはどこからなのか?
この辺の事をじっくり考えるのも楽しそうです。
(まだ最終巻があるからじっくり語らないでおきます 笑)
素直にイケメン若父に萌えるのも楽しいです!
ブラッドレイの最期。
もうこの人、ラースというよりはブラッドレイでいいよね!という発言を結構聞きます。私もそう思います。
賢者の石を以てラースとなり、ブラッドレイとして生きた。そういう人生だったんだと思います。
ちょとわかり辛いんだけど神となったお父様のぶち開けた穴。そこから差し込んでくる太陽の光がブラッドレイに隙を与える事になっているんですよね。そこにイシュヴァラの神の話を持ち出してくるあたりが凄いなあと思います。
神がいるなら何故自分を滅ぼさない?自分に鉄槌を下すとすれば人間。そういった事を言っていた彼の最期がこれです。
こじつければ、神が人間にそのチャンスを与えた・・・とも取れます。
プライドの最期。そこに現れたキンブリー。この辺に関してはもう雑誌感想で語りまくっていますので(って、キンブリーしか語ってないけど)今更なんですが。
「殺す?貴方エドワード・エルリックをわかっていない!」
私はキンブリーのこの台詞に捕まりました。
彼の美学はその思想に関係なく一貫した考え方と行動にあるんですね。ブリッグズで聞いたエドの「殺さない覚悟」を知っていて、それを貫こうとするエドを知っているからここでこういう台詞が出る。
プライドの中にあって自分のプライドを貫き通して消滅する事を選んだキンブリーに惚れ直します。(てか?惚れてた??え?)
細かいシーンごとに色々突っ込みや感想はあるのですが雑誌掲載時に感想書いているのでそちらを。
でもこれだけは言っておきたい!グリリン。というかグリードさん。
彼の活躍シーンはことごとく空振りしています。
扉を開く直前にお父様に迫っておきながらアッサリかわされたり、例の風呂出現時にも何もできなかったり・・・・。
あの風呂をここで出してグリードにあの台詞を言わせておきながら何もさせずにエドに「どけ!」とか言われて終わりですよ。
見事なまでの空振りっぷり。
べつにグリードがお父様を風呂にぶち込んでも良かったじゃない?それでもお父様はあれに乗って上に行ったと思うよ?
この空振りっぷりが「あえて」の事ならば・・・それはアレにつながっていく事なのかもしれないなあ~とか、今はぼんやりと考えています。どうかな?
最後にお約束の扉捲り。
背表紙のブラッドレイ可愛い(笑)
ガリヒョロアルフォンスの描き方が容赦ないです、荒川先生!
4コマもオマケも相変わらず冴えてますね。
お約束の日と老眼に笑い転げました。
<ガンガン掲載時感想>
104話 世界の中心
105話 神の御座
106話 傲慢の深淵
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