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鋼FA58話 ひとばしら [鋼FA感想]

もっと大泣きになるかと思いましたが・・・じわりじわりとほほを伝う涙に濡れながら視聴しました。

今回もグリリン語りだよ、こんちくしょう。

「若を守れ!」とフー爺さんに命じられたグリードと、ブラッドレイの戦いです。そう、これはグリード。
フー爺さんの傍らにはランファンがいますが、ここもまた切ないです。
そばに駆け寄ってもう息が無い(助からない)事を確認した・・・そういうシーンの直後に、外壁にぶら下がるグリリンを助けに行く姿があります。

「お前は爺さんの心配を!」
「もう・・・間に合わない」
グリリンに降り注ぐのはランファンの血と涙。

迂闊にも私は原作を読んだときにここの会話はリンだと思っていました。ランファンが腕をつかんだ時に咄嗟に出てきたリンだと思っていたのです。
リンだから・・・リンの頬に落ちてゆくランファンの血と涙の意味を思い、爺さんを心配し・・・・って、ここ、グリードですか!!!ええ??いや、確かに「爺さん」と呼んでるからグリードなんでしょう。(リンなら「フー」なんだろうな)
でもそうなると、グリードの中でシン組の存在がどれだけ大きくなってるんだ!と突っ込みを入れたくなります。そして益々切なくなる自分。

グリードの頬に・・・ランファンの血と涙が落ちてゆくのです。その表情。こいつ、グリードなんですよ!(しつこい)
この瞬間にグリードはリンにその体を譲るんですね。いや、もう勝手にリンが出てきてるんだと思います。グリードもそれを止めないですし。

致命傷を与えられても自ら賢者の石で再生されてしまう。そんな不老不死の身体を手に入れても、大切な者一人救う事の出来ない・・・そういう自分の無力さと喪失感が大波のように押し寄せてくる名場面なんです。
リンを狙撃した中央兵もまた最後の一撃だったというところも切なさに追いうちをかけるんですけどね・・・。「化け物」という台詞がまたぐさっと刺さります。

でも傷の再生シーンはもうちょっと(アニメ的に)解りやすくやってほしかったなあ~とか、思ってしまいました。演出的な事で言えばリンがグリードに入れ替わる時にババンと治る効果を狙ってるんでしょうけれど、賢者の石の再生能力を爺さんに使えないという無力感の方をもっとアピールして欲しかったと思います。

どうでもいいことなんですけど、グリリンの詰襟がアニメではノースリーブではない!という事に結構皆さん反応していらっしゃったんですけど(笑)←主に絵師さん達の間で。
私は心の中で密かに「戦いの中で破れてノースリーブになっていったらカッコいいなあ~」なんて思っていました。・・・思っていたら自ら破り捨ててノースリーブですよ!(ここで緑茶夢の八角京介を思い出しました、私。)素敵。でもあれもしかして最初からそういう仕様?(笑)

「あと女!」で入れ替わるグリードさんに惚れますね。こういう無駄にカッコつけたがる所がいいです。もう何か自由自在に入れ替わってます、グリリン。だから尚更、気になるのは彼の行く末なんですけど。

スタッフさん、開き直ってかなり効果的に狙って「屋根付き大階段大リフト」使ってます。素敵です。
でも正門を守るにしてはずいぶん前に出過ぎてないですか?グリリン??オマケにちょっと迫力に欠ける気がしないでも無いというか・・・OPの方が迫力が・・・。爺さんの所から流れを切らずに・・・更に言うならもっと爆煙の中からゾワっとシルエットで咆哮する感じを魅せて欲しかったなあ!

そんなグリリンを見つめるランファンの姿。彼女は何を思っているんでしょう?もちろんリンの事を。そしてグリードの存在彼女の中でどんな位置なんでしょう?

バッカニアの見つめるブリッグズの峰より少し高い所。それはあの日少将と見つめたあの空の彼方。

彼の死を知る少将の表情の凛々しさのなかにある険しさがいいです。正門は守られている、そしてバッカニアは笑って逝った。彼女を前に進ませるのは彼の死が無駄ではなかった事を示す二つの事実です。そして先週の師匠との会話がここで私の頭の中をよぎります。

「死なせないために戦うのみです。」

その言葉の意味を一番噛みしめているのはもしかして・・・。

それにしても何度見てもホーエンハイムinホムンクルスは笑えない。
嫌なの。一期のタッカーがトラウマになってる私。(一期アニメ、初めて見たのがアレだったのよ)

ああ、そしていよいよ例のシーンに来ちゃいました。
金歯医者、イヤラシイいい演技ですね。

何かもう、色々わかっていても見ていて辛いです。
中尉の首を切ったところで続くのではなく、「わかった」という大佐の台詞と金歯ニヤリで次週に続くこのあざとい演出。

鋼FA59話 失われた光

鋼FA57話 永遠の暇


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コメント 2

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kon

こんにちは。
グリリンバトルのシーン、さりげなくリンを見守り続けるランファンが健気でした。
そうなんですねー。腕を掴まれた時は、まだグリードなんだ。
壁から飛びあがった瞬間に入れ替わった感じでしたね(再見)

>グリードの中でシン組の存在がどれだけ大きくなってるんだ!
まさに、同意です。きめらーずへの対応といい、グリードは「絆をもつホムンクルス」な所が、他の兄弟と違うところ。

>「屋根付き大階段大リフト」
もしかして、何か裏話がありますか? 毎回格好いいので、見入ってしまいます。あの階段は後日「血のカスケード」とか呼ばれるんだ……

>緑茶夢の八角京介
ここでこんな名前に遭遇できるとは思わず、ひっくり返ってしまいました。懐かしい作品を……


by kon (2010-05-25 18:44) 

conian

kon様

>「絆をもつホムンクルス」な所
ええ、まさにそこがポイントでもう目が離せません。グリード、実は陰の主役じゃないか?くらいに私の中で爆発中です(笑)

>もしかして、何か裏話がありますか?
ボンズの制作ヨタ話(FA公式HPからいけるブログ)にどうしてこういう設定になったのかという詳しい話があります。あとアニメガイドブック3にもちらりと。美術設定の苦労話です。でもこれで効果が原作以上に発揮されていると思うのでスタッフGJ!

>懐かしい作品を……
八角に反応していただけてすっごく嬉しいです。彼は私の永遠です(謎)いつか「緑茶夢(ドラムス)」と「おんなのこ物語」の感想をブログにまとめて書きたいと・・・長年思っていますがまだ書けていません(苦笑)
by conian (2010-05-25 21:33) 

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