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鋼FA57話 永遠の暇 [鋼FA感想]

今回もアクションバリバリ。
そして私的にとってもツボにハマりまくりの追加シーンがてんこ盛りでした。何このシナリオ!

57話を1話として見るよりは、Aパート1話、Bパート1話とした2話分としてみたらいいと思います。
そういう構成になっています・・よね?

ランファンの見せ方が上手いです。
冒頭と、Aパートラスト。若を必死に探していてやっと辿り着いた時には!!!!

二人の女傑。後ろに筋肉を従えて・・・。
いや、ここであんな風に「全は一、一は全」なんて言ったら師匠の血管も切れます。
この言葉、師匠達は「一」が先に来ます。それはまず一人ひとりの存在が確固たるものとしてあってそのうえで全体を構成するという事なんでしょうね。
おっさんが言うのは「全」が先。全が優先されて一はそこに埋没しています。
言葉を逆にするだけでこうも違ってくるのですね。

一発目の便所サンダルがぬるいなあ~と思ったら二発目で派手にかましてくれました。

金歯医者はマジで「金歯医者」なんですね・・・正式名称決定(笑)アイキャッチまで・・・・。
還暦の凄腕爺さんたちとブラッドレイが重なり正門の戦いに場面は映っていきます。

いよいよ・・・・。

串刺しになったバッカニアの見るブラッドレイとシン組の戦い・・・・が凄すぎます。
どんだけ高い踵落としですか?(お股が無防備ですよ!とか余計な事を突っ込んでみます)
爺さんとグリリンの掛け合いから戦闘に移る間も素敵。
すかさず出てきたリンの「アレは俺の目指しているものとは違う」という台詞とグリードが重なります。

実のところ私はフー爺さんの特攻についてずっと引っかかりを持っていました。
24巻感想のときにちょっとだけ書いたかもしれませんが、助かるかもしれない命を積極的に捨てに行くということに私はどうしても引っかかってしまうのです。敵を倒す事は大切だけど命を賭けることも大切だけど・・・どんな命でも無駄してほしくないと思ってしまうのです。
FAはそこにひとつのシーンを追加して私の心の引っかかりを随分軽くしてくれました。

フー爺さんの傷は致命傷。溢れ止まらない出血がありました。あの傷ではもう助からないと解っていたから・・・。多分原作でもそういうことだったのでしょう。けれど私はそこを読み取ることができていませんでした。大総統に切られたのはわかっていても致命傷とまでは考えなかった・・・だから唐突に爺さんが特攻かましたように見えてしまったのです。

もちろん、致命傷で瀕死だったら特攻してもいい!という訳ではありません。
あそこでのフー爺さんの心理状態は大量出血のシーンとそれを見つめる姿を追加することでより鮮明になってきます。その気持ちがこちら側に伝わるかどうかで特攻の意味も違ってきます。
自分はもう若を守り抜く事も出来ないし、自分か枷となって若まで危険に晒すことになるかもしれない・・・。
だから・・・若をグリードに託して・・・。

すみません。
原作読んだ時よりもアニメ見ていた時よりも、今この記事書きながらの方が泣いてますよ、自分。

爺さんの行動にリンと一緒になって反応しているグリードがいます。リンの身体を介して、リンと爺さんの魂の絆はグリードにも深く訴えかけてきているのでしょう。そしてきっとランファンも。
(今月号のガンガン読んじゃっているので尚更色々考えてしまいます。)

爺さんの死を無駄にしなかったのはバッカニアの存在。それもまた死を覚悟しての特攻です。
抜いたら失血死。それを解っていてチャンスを逃さない・・・。
ここでのバッカニアがBパートの姐さんの台詞に被さってさらに涙です。

Bパートに入って、還暦凄腕おっさんズとの戦いですがここもまた素敵アクションになっています。
ロイアイの夫婦としか思えない絶妙なコンビネーションはアニメオリジナルですね。もっとやれ~!

専門的な事はよく解らないのであくまでも個人的な感覚ですが、アクションを重視してデフォルメが強くなっていたりする事ってありますよね?個性的な線のアニ メーターさんだったりすることもあるのでしょう。
やりすぎると誰?みたいな事にもなりますが今回のバランスは結構好みです。派手で大見栄な所はあまり無いような気もしますが気持ちいい動きです。
あいえ、決してスカーさんがイケ×ンでカッコいいからという訳じゃありません・・・(笑)

師匠と姐さんの会話に私は・・・・・・・いやもう色々な事を考えてしまいました。
家庭を持ち子を持たんとした師匠と、軍人として家庭とは無縁で仕事に生きてきたであろう少将の会話です。
二人の立場が全く違っていても同等に描かれているところが鋼の凄さでもあると思うのです。
思うところの深い部分は私個人の問題でもあるのですが・・・。

「あなたにはどんな代償を払ってでももう一度会いたいと思える人は・・・」
「死なせないために戦うのみです。」
(ここでバッカニアのことがオーバーラップしてしまいます。どうしても。)

少将の言葉は強きものの考え方です。 自分自身で道を切り開き進んできた経験と自信がそれを語っています。

失くしたものへの深い思い。何かを代償にしてでもとり戻したいという願い。それが叶う事のない望みだったと知ったときの絶望。そしてそこから・・・大切なものは何も失わないという強い決意。
あの時エドから発せられていたものの源が、この師匠の言葉にあって・・・。それは人間の心の弱さでもありまた強さにもなるものなんだと気付かされます。

ああもう、こんなオリジナルシーン入れられちゃったらたまりませんよ。

エドの愚直なまでの真っすぐさにやられました発言。
ハイ!ハイ!私もやられました!!惹かれました!と、手を挙げて叫びたくなりました。

金歯医師の錬成陣発動は・・・分解され消えていく師匠、アル、そしてエド。
つい最近原作読んだばかりのような気がします。もうこんなところまで来てしまったんですね。

タオル大泣きは次週に・・・・。

鋼FA58話 ひとばしら

鋼FA56話 大総統の帰還


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コメント 2

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kon

こんにちは。おかげんいかがですか?
私は二回に分けてブログ書いてます(しくしく

今回は、オリジナル会話が見どころでしたね。
フー爺さんとバッカニアさん、致命傷だってことをはっきり表現するのを見た時には「あ、この後の行動に説得力を出すためか」と思いました。
でも、師匠と眼鏡准将の「一は全」の順番が逆なのには気づかなかった! さすがですconianさん。

グリリンがグリードとリンで入れ替わるタイミングが、本当にすごくなって、これ、最終回でどうなるんだろう?と凄く気になります。

女傑ふたりの会話、すごくしんみりと聞かれてました。
二回見たけど、二回とも考え込んでしまいましたよ。
by kon (2010-05-19 18:41) 

conian

kon様
体調は行ったり来たり・・・お気遣いありがとうございます。
konさんも無理なさらず。

>今回は、オリジナル会話が見どころでしたね。
フー爺さん、バッカニアさんは悲しいけどああいうことで見せ場が盛り上がって説得力を持ったと私も思います。
で、女傑二人は・・・私も考え込んでしまいました。
思う事はいっぱいあるのですが色々考えすぎて纏まらない感じです。

一は全・・・多分原作でも逆になっていたような気がします。
by conian (2010-05-20 20:28) 

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