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鋼FA53話 復讐の炎 [鋼FA感想]

私は何事にもまず原作ありきで原作至上な人間なんですが、ここ数話に関して・・・私はFAのほうに軍配を上げたい気持ちでいます。色々、やってくれたよ!嬉しいです。
もちろん原作も大好きです。どちらも素敵に私の心を掻き乱してくれます。

クーデターにおける情報操作って重要ですね。どれだけ一般市民の共感を得ることができるか?最初が肝心です。嘘でもハッタリでも。
大佐は本当に色んな人たちを味方につけてるなあ。そしてこのラジオキャピタルの一件も予め計画済みだったんだよね?
マリアさんの開き直った台詞も好きですが、ラジオ聞いてニヤけているハボック商店の若旦那(笑)や、古狸親父、タイミングばっちりのブレダ、演技力抜群のラジオ局メンバー。皆素敵です。泣くなよ、ブロッシュ君。

描写が丁寧なので市民がマスタングに共感し軍上層部に不信感を抱く様子と、それを操作しているのがマスタング組(と、それにかかわっているイシュヴァール人)であるという事がよくわかります。

いよいよ軍部に北軍戦車登場か!というところで場面転換!

掛け合い夫婦漫才がちゃんとあったよ!スカーも格好良かったよ。

ここで先週から私の心をつかんで離さないのはエドの表情です。
辛そうなのはキリが無い戦いの為だけではない。そこにあるのはエドの心の迷い。

「命を奪わない覚悟」それはいままでも繰り返し出てきていました。
北軍にもキンブリーにも甘いと言われて、それでもなお貫こうとするその姿。多分そういう事を過去に何度も乗り越えてきたであろうマイルズさんたち北軍の大人たちのエドを語る台詞が好きでした。信念を貫き通そうとする姿は立派だけれど、自分の命にもかかわる戦いの最中にあって殺さない覚悟なんてものは「甘い」 の一言です。でもそういうことを乗り越えてきた大人だからこそ、エドの覚悟に共感もするのです。

ここでエドはその覚悟だけではどうにもならない現実と対峙することになります。わらわらと出てくる人形を人と認めたら前に進めない。

大佐の炎が一気に人形たちを焼きつくすシーンはそれだけでも凄いことですがその後にあった一言がずしりときます。
「これは、敵だ!鋼の。」
大佐もエドが何を考え手こずっていたか知っていたんです。だからあえてこの言葉で突っ込みを入れる。
その言葉を聞いたエドのあの表情。
(原作では大佐の炎の威力にただビックリしていただけですし、大佐も自分の実力自慢な発言でしかありませんでした。)

ほんの一瞬の表情でしかないですけれど、それがエドの葛藤を表しているのだと思います。
こういう心のゆらぎがあって、それを乗り越えていくことで大人になっていくんですね。

結局ここでは大佐が人形たちを一掃してしまいました。本当はここでエドが自ら人形たちを倒して屍を乗り越えてゆくことが成長なのかもしれません。大佐がイシュヴァールで傷つき悩み考えたように。
でもそこまではさせなかった。させたくなかったのか?
そそかわり言葉と行動で、それを示そうとしたのかもしれません。エドもそれを受け止めたと思います。それをどう自分の中にとり込んで行くのかはエド次第です。

北軍のようになるのか?大佐のようになるのか?キンブリー・・・にはならないですが(笑)
きっとエドは自分自身でその道を見つけて歩んでいくんだと思います。

先週に引き続き、原作ではさらっと流されていってしまったこの部分を丁寧に描写してくれたFAに私は大感謝です。
エドの顔でこれだけ語れればエドファンとして上等ですか?(笑)まだまだですか?まさかこの件でこんなに長く書くとは予想外でした。今回は大佐VSエンヴィーとスカメイで萌え(燃え)るはずだったのに。

さておバカなエンヴィーがメイの罠に引っ掛かり(急には止まれなかったのね。でも二度も同じ手に引っ掛かるとは・・・)底抜けで(意味違うし)王子と再会です。
壁をするすると下りてくるメイ&シャオメイが可愛い~。そしてまずスカーの元に!!しかも何ですか?スカーを庇うようなあの立ち位置は!!ああ、スカーさん、怒ってます!
「でも、だっテ・・・。」
二人の姿は映ってないんですよね。でもでも。エンヴィーのあの表情で二人がいかにイチャイチャと(以下自粛)
「もういい、泣くな!」「ごめんなさい、スカーさん。」
いいセリフだ。今回の私の潤い。(映像も欲しかったけど脳内補完)

ここからは作画も声優さん達の演技も最高潮に突っ走ってくれます。エンヴィー、バカバカ言われ過ぎてかなりキレましたね。大佐がぶちきれるのに十分な凶悪さで迫ってきます。グレイシアさんに化けた凶悪エンヴィーにちょっとゾクゾクしちゃいました。ほんっとに、嫌な奴。

巨大化するエンヴィーも大迫力でしたが、ヒューズの件からの大佐VSエンヴィーが凄いことになっています。
エンヴィーの挑発は大佐の心を切り崩したという点では成功ですが、相手が焔の錬金術師なだけに墓穴を掘ったとしか言いようがありません。切り崩されて暴走する大佐の鬼気迫る映像が心に焼きつきます。
このシーンが暴走すればするだけ、中尉とエドの心配が的中することになります。

このちょっと前、大佐はエドを先に行かせるためにこんなセリフを吐いてます。
「お前にはやるべきことがあるはずだ」
いつの間にそんなことを言う人になったんですか?大佐も変わりましたか?いえ、きっとこれは来週への伏線です。人のやるべきことを心配する前に自分のやるべきことをしっかり見つめ直せよ!(次回予告の文言だ)と、突っ込んでおきます。

何も知らないゴリさん達は大佐の炎の威力を見て安心しきっていますがエドとスカーは「わかって」いるから、心配してますね。
そして中尉も。
原作では大佐の「待っていろ」の命令をあっさり無視して追いかけてますが、ここはその命令を振り切って追いかけて行く形になっています。そこに彼女の決意みたいなものが現れているように思います。
大佐を一人で行かせてはいけない・・・そういう思いが。

こういうほんのちょっとした改変が多くて、しかもその一つ一つががっつり心を捉えて離さない今回。

エンヴィーはどっちに化けてる?
そんな感じで次週に続いちゃいます。2週に分けてやるのは予想していましたがここで切るとは!

来週、来ますよ。そうここだよね。ここが最後のチャンス。で、やっぱりここでアレを出すという事は・・・。大佐の進むべき道を示す。そういうことなんだよね?すごくいいタイミングじゃないですか?全て計算済みだとしたらシリーズ構成神?来週の感想も長くなりそうです。

見つめ直せ!己の心を!!!

鋼FA54話 烈火の先に

鋼FA52話 みんなの力


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コメント 4

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kon

スカメイ再会シーンが良かったですよ、と叫びに来ました。
同じく、絵がなかったので脳内でばっちり再生です。私はもう、あの追加台詞で十分です。
追加と言えば、大佐がエドに厳しく「敵」と言い切るシーンも良かったです。
いつも「鋼の」と呼ぶのに、「お前にはやるべき事が~」のシーンではフルネーム呼ぶんですよ。アレも嬉しかった。
次週、先送られていたあの話が挿入されるんでしょうか。楽しみだ楽しみだ。
楽しみと言えば、ついにコミック発売日です。ああ本当に楽しみです。

by kon (2010-04-19 21:31) 

conian

kon様
今回、追加台詞がどれも凄く良かったですね。
スカメイは萌え死にそうでした。大佐のエドに対するセリフも同感です。
鋼はそれぞれのキャラが各自色々な呼び名を使っていますが肝心の時はフルネームなんですよね。そういうところが嬉しいです。

来週もコミックスも楽しみです!そして私はこれから「師匠物語」を堪能したいと思います。
by conian (2010-04-20 20:33) 

conian

04/20 06:14 ふうか様 拍手&コメントありがとうございます。
予告に関しては、先々週からずっとこの事を考えていたので何のためらいもなく勝手に結びつけてしまいました。実際のところどうなんでしょうね?
スタッフの皆さんは本当によく考えてくれていると思います。その読み込み方と解釈と吐き出し方が私のツボにはまります。
来週が凄く楽しみです。

拍手絵の感想もありがとうございます。休日一日費やしました(笑)
by conian (2010-04-20 20:51) 

conian

04/20 20:53 kobachi様 拍手&コメントありがとうございます。
予想通り、萌えさせていただきました(笑)
by conian (2010-04-20 23:44) 

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